O-KOKU
卓球王国

The worlds leading table tennis magazine, since 1997

O-KOKU
 [変わる勇気と攻める覚悟] 大藤沙月(前編)「今年は、とにかく自信を持ってコートに立つことを意識しています」

 [変わる勇気と攻める覚悟] 大藤沙月(前編)「今年は、とにかく自信を持ってコートに立つことを意識しています」

ロサンゼルス五輪のシングルス代表を目指し、 年間260日以上を海外で過ごす大藤沙月(ODO Satsuki)。

世界を転戦する中で、自らを変える決断を下し、 本来の攻める卓球を取り戻した。

その飛躍の裏側にある覚悟に迫った。

ODO SATSUKI. おおどう・さつき
2004年5月16日生まれ、福井県出身。クラブチームのコーチをしている父親の影響で3歳で卓球を始める。全日本バンビ・カブ・ホープスでそれぞれ表彰台に立ち、四天王寺中2年の全中では団体とシングルスで優勝。20・21年全日本ジュニア2連覇。24年全日本3位。24年WTTチャンピオンズ モンペリエ優勝。25年世界卓球では吉村真晴と組んだ混合ダブルスで準優勝。右シェーク両面裏ソフトドライブ型、ミキハウス所属、世界ランキング11位(2026年8月24日現在)

今年最初の王曼昱戦の完敗が、眠っていた「攻めるプレー」を呼び覚ます

 2025年は迷いの中でもがき、自分の卓球を見失いかけた。だが、その経験があったからこそ、大藤沙月は今年、大きく変わった。

 トレーニング環境を一新し、体づくりを見直したことで安定したコンディションを手に入れると、本来の攻撃的なスタイルを取り戻した。その変化は、日本選手に6年4カ月無敗だった王曼昱(中国)から勝利を挙げ、さらに今年はWTTで4度の優勝を果たしたことにも表れている。

 ロサンゼルス五輪の日本代表争いが本格化する中、世界ランキングを11位まで押し上げている22歳は、飛躍の要因と、さらなる高みへ向けた課題をどう捉えているのか。2026年前半戦を振り返りながら、その思いを語ってもらった。

◇◇

●─2026年も前半戦が終わりました。ここまでを振り返って、ご自身ではどのように感じていますか。

大藤沙月(以下・大藤) 大きく振り返ると、本当にこれ以上ないくらい良い状態で戦えています。

 一昨年はWTTチャンピオンズ モンペリエで優勝するなど結果は出せたんですけど、昨年は自分のプレーや考え方、目指すべきところが少しわからなくなってしまった時期がありました。今年はそこをしっかり切り替えられて、気持ちの面でもすごくスッキリしていますし、本当に良い感覚でプレーできています。

●─迷いが生まれたというのは、具体的にどのようなことですか?

大藤 結果が良かったからといって、翌年もそのまま全部うまくいくわけではないということを感じました。「調子が良いから、このまま勝てる」という考えがあまかったと思いますし、自分のプレーを出せれば勝てるという自信を持ちすぎていた部分もありました。対戦相手はしっかり対策してきますし、それに対応する力がまだ足りませんでした。昨年は、その反省をすごく感じた一年でした。

この続きは有料コンテンツです

サブスクリプションに加入すると、すべての有料記事を閲覧できます

シェア