「試合会場にいる時、ぼくは100%卓球の試合に集中する。でも、そこから離れたら、ぼくは卓球を考えない」
偉大な卓球選手がもうすぐコートを去ろうとしている。ティモ・ボル、ドイツが生んだ不世出のスーパースター。2000年以降の世界の卓球界を華麗に駆け抜け、唯一無二のプレースタイルを確立させた。2024年夏のパリ五輪が最後の国際大会となり、2025年の春に終わるブンデスリーガでラケットを置く。その卓球人生を振り返り、ティモ・ボルは何を語るのか。
このインタビューは2025年12月に収録したものである。
卓球王国2025年2月号掲載 後編
<Photo ITTF>
さよなら、ティモ。キミを忘れない
ブンデスリーガがなければ、今の自分はなかったし、自分の成績もなかった
●ードイツでのブンデスリーガは君にとってどういうものだったんだろう? 君が卓球を始めた時からリーグに参加し、3部、2部、1部と上がっていったわけですね。
ボル 16歳の時には、ぼくの目標は「良きブンデスリーガーになること」だった。すごく平均的な目標だよね。そして、「29歳くらいで卓球をやめるか」と考えていたんだ。こんなに長くやるとは思っていなかった。
ブンデスリーガがなければ、今の自分はなかったし、自分の成績もなかった。子どもの時からリーグで試合をすることがとても重要だった。週末に1、2試合をして、試合と試合の間にしっかり練習をやり込む。それが決まった形だったんだ。そんなに多くの試合があるわけではないけど、週末の土曜か日曜に試合をして、試合と試合の間に良い練習をやって、次の週末を迎えるサイクルは短く感じたね。
今の選手を見ていると本当に練習する時間がないと感じる。WTTに出て、帰ってきてすぐにブンデスリーガに出て、試合をして、1回か2回練習をして、また大会に出かける。
準備のための調整をしているだけで、強くなるための練習が少ないと感じることがあるね。ぼくがジュニアの時はたとえば、「君のバックハンドは良くないから3週間はバックハンドの練習を重点的にやろう」という練習をした。週末に1、2試合をして、それ以外は重点的に自分の練習をできたけど、今は試合が多すぎると思うね。
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