卓球王国2026年12月号掲載/選手&指導者が選ぶ「ナックル技術がうまい!と思う選手」BEST3より

ナックルについて自身の考えを語ってくれた丹羽孝希選手、出澤杏佳選手、羽佳純子さんの3人に加え、技術解説を担当した三田村宗明さんにも、「ナックル系の技術がうまいと思う選手」を3人ずつ挙げてもらい、その理由を聞いた。
丹羽孝希(ケアリッツ・アンド・パートナーズ)が選ぶBEST3
1位:張本智和(日本)
2位:モーレゴード(スウェーデン)
3位:水谷隼(日本)
ナックルの使い方のうまいと思う選手の第1位は張本智和選手ですね。彼は縦回転サービスを中心に戦う数少ない選手。短いサービスでも勢いがあるので、切れている(下回転)のかナックルなのかがわかりづらいです。
ナックルのページでも話しましたが、張本選手は台上技術が優れていて、ラリーになっても自信があるので、縦回転サービス(ナックル含む)を使っていると感じます。
2位はモーレゴード選手。バックドライブが全盛の中で、叩くようなバックプッシュをメインにしている数少ない選手です。彼のバックプッシュは速くて、ナックル気味に飛んでくるので、トップ選手たちが取りづらそうにしているイメージがあります。
3位は水谷隼さん。ナックルサービスを多く使い、ナックルフリックやバックプッシュなど、ナックル系の技術を多く使っていた印象が残っています。

張本智和
出澤杏佳(レゾナック)が選ぶBEST3
1位:伊藤美誠(日本)
2位:鄧亜萍(中国)
3位:何卓佳(中国)
1位の伊藤美誠選手は動きが速く、戻りも次球への準備も早いので「何でもできるんだろうな」という感じですよね。対戦すると打球点が早すぎて、ボールに触ることすら難しいのと、触った時点で打球点が遅れているからナックルをボトッと落としたりする。変化をつけるうえでは、打球点の早さはやはり大事ですね。
2位の鄧亜萍選手はバックの打法が多彩で、前に落とすのもうまい。卓球を始めた頃からずっと動画を見ていて、小学生時代に指導を受けていた小貫美穂子さんにも「あの卓球を目指しなさい」と言われていました。3位の何卓佳選手はバックでの前後の緩急や、コース取りがうまいなと思います。

伊藤美誠
羽佳純子(羽佳卓球倶楽部)が選ぶBEST3
橋本帆乃香(日本)、村松雄斗(日本) 、武楊(中国)
現役の選手だと、橋本帆乃香選手。彼女はナックルカットを多く、そして効果的に使っている印象です。もっと攻撃力をつけることができたら、ナックルカットもさらに有効になると思います。
男子では村松雄斗選手が、ナックルカットをうまく出せる選手ですね。中国のカット型なら、すでに引退していますが武楊選手(2014年アジア競技大会女子ダブルス準優勝)がうまかった。みんな表ソフトを使うカット型の選手ですね。

橋本帆乃香
三田村宗明(リトルキングス)が選ぶBEST3
邱建新(中国)、馬琳(中国)、髙山幸信(日本)
ナックルサービスで言えば、最初に思い浮かぶのは邱建新さん。当時はサービスを隠して出していい時代だったのもありますが、邱さんは長めのサービスで、変化がわからなくてふかしてしまう。丁松選手(中国)もそんな感じのサービスでした。
馬琳選手のサービスも短くてわかりにくかったですね。日本だと髙山幸信さん(現・明治大監督)。下回転に見せてナックルを出すのがめちゃくちゃうまい。他にも徳村智彦さん、森本洋治さん、三原孝博さん、竹谷康一さん……。昔はフォア主戦が主流だから、縦回転サービスを使う選手が多くて、ナックルサービスがうまい選手も多かったですね。

邱建新
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