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卓球王国

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【私はナックルをこう使う!】出澤杏佳「粒高で出す3種類のナックル。細かい『目盛り』の変化で戦う」

【私はナックルをこう使う!】出澤杏佳「粒高で出す3種類のナックル。細かい『目盛り』の変化で戦う」

 無回転に近いナックルのボールを使うことは、どんなメリットがあるのか。異なるスタイルの「ナックルの達人」たちに、ナックルを使う理由と、ナックルを生かす戦い方について聞いてみた。

卓球王国2026年12月号掲載/ナックル大特集「ナックルで勝とうぜ!」①
トップ選手&指導者に聞く「私はナックルをこう使う!」

出澤杏佳[レゾナック/右シェークフォア表ソフト・バック粒高 異質攻守型]

Profile いでさわ・きょうか
2002年6月28日生まれ、茨城県出身。大成女子高1年時に全日本ジュニア優勝、専修大3・4年時に全日本学生2連覇。現在はレゾナックでプレー。25年日本リーグビッグトーナメント単複優勝

用具で自然に出る変化は「おまけ」のようなもの。自分の技術力で勝負する

 私の出すボールはほとんどがナックルで、ナックルはプレーの主軸ですが、普段からナックルを出すことを強く意識しているわけではありません。

 打球点の早さと垂直に近いラケット面の角度、そして力加減。この3つを意識して、先に連続攻撃を仕掛けられる体勢を作れれば、結果的にナックルが出るイメージですね。

 私は小学1年生の時に日立大沼卓球の小貫美穂子さんに勧められて、両面裏ソフトからフォア面を表ソフト、バック面を粒高の一枚ラバーに変えました。ひざが曲がらなくて脚が棒立ちになるので、ドライブ型は難しいと思われたみたいです。

 裏ソフトを使う選手よりも変化の幅は狭いけれど、変化の「目盛り」が細かいのが私のスタイル。バックの粒高では同じスイングから力加減を変えて「止まるナックル」と「少し下回転が入ったナックル」を出し、ラケットを横にスライドさせたり、プッシュして「少し上回転が入ったナックル」を出す。3種類のナックルでチャンスを作り、フォアのスマッシュで決めます。

 その場面に適した変化を出せれば勝率が上がるし、逆に下回転が入ったナックルが効く場面でプッシュして逆襲されたり、選択を間違えると負けてしまうことが多い。小貫さんには「止まるナックル」を前に落とせば、その後は自分が好きなようにラリーを展開できるとよく言われていたので、もっと使えればより理想のスタイルに近づけると思います。

 フォアの表ソフトは回転系・安定系のラバーで、ナックルを出すことはあまり意識していませんが、後手に回って当てるだけで返した時に相手のチャンスボールになってしまうので、当てるだけでも変化が出る表ソフトに変えることも検討しています。

バックの3種類のナックルでチャンスを作り、フォアで決めるのが出澤のスタイルだ

 ただ、私はラバーで自然に出る変化は「おまけ」のようなものだと考えています。異質の選手や粒高を使う選手は、「変化が効かなくなって負ける」と言われることが多いですが、用具の変化に慣れられても「ここからは自分の技術力で勝負だ」と考えて取り組んでいけば、みんな長く楽しくプレーできるんじゃないかと思います。

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